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【前編】多くの女性が引け目を感じず、無理なく働ける社会をつくりたい。 ~夫婦の協力体制が子育てには必須!~

現在、多くの企業が働き方改革の流れに乗り、“ワーキングママのための制度”を社内に設け、ダイバーシティを推進しています。しかし、ワーキングママのための素晴らしい制度が整っていたとしても、その制度を使うことに引け目を感じてしまう人が多いのも事実です。子どもの体調が悪いから早退しなければならないという状況になれば、皆に謝り、常に申し訳ないという気持ちを抱かなければなりません。表面的には見えない働きにくさを感じているママさんは想像以上に多いでしょう。
このような働きにくさを解消するためには、「ワーキングママだけでなく、全員がフレキシブルに働ける社会になれば良いのではないでしょうか」そう語るのは、3児のママであり、現在は大手情報サービス企業のダイバーシティ推進部(以下ダイバー推進部)で業務委託社員として勤務をしている、斉藤あやさん。

本記事では、ワーキングママが本質的に働きやすくなる社会を作るためには、どのような仕組みが必要であるか。また3人の子供を育てるためのリアルな工夫について、斉藤さんにお伺いしました。
子供を育てること、あるいは二人目・三人目を生むことに不安を感じている全ての方にお届けしたいポジティブストーリーです。

□プロフィール□
斉藤 あや(さいとう あや)
国際基督教大学(ICU)卒業後、NHKへ入社。その後リクルートへ転職。3度の産休・育休・復職を経験し、現在は大手情報サービス企業のダイバーシティ推進部で業務委託社員として勤務している。ワーキングママとして自身が感じた働きにくさを解消するべく、多様な働き方を多くのママへ伝えたいと考えている。

小学校入学で感じる子供の成長。

――本日はよろしくお願いいたします。
3人のお子さんを育てながら働くママさんは初登場ですので、お話をお伺いできるのを楽しみにしておりました。今、お子さんはそれぞれ何歳なのですか?
斉藤(以下敬称略):
一番上が女の子で、この4月から小学生になりました。今6歳です。真ん中の子は男の子で、お姉ちゃんとは4歳差の現在2歳です。一番下の子はまだ0歳なのですが、元気な男の子です。

――お姉ちゃんは4月から小学生なのですね、おめでとうございます!何か感じるところはありましたか?

斉藤:
やはり、小学校入学は感慨深いですね。これまでは子供を一人で行動させることがなかったので、初めは一人で登下校させるということにすごくドキドキして「本当に大丈夫なのかな?」と不安だったのですが、いまでは大分慣れてきました。そのうち、一人で遊びに行ったり、習い事に行ったり、見えないところでどんどん成長していくんだと思います。

夫婦のコミュニケーションを大切に、協力体制をつくっていく。

――上の子は小学生で、男の子二人は保育園という状況ですが、斉藤さんの1日のスケジュールなどのような感じなのでしょうか?

斉藤:
男の子二人の保育園の送りは夫にお願いしています。夫は出勤がゆっくりなので、朝の負担は分担してくれています。朝、女性が外に出るのは身支度など大変なのでとても助かっていますね。
その後、私は9:00~16:00は業務時間と決めて、主に在宅で仕事をしています。私が業務委託社員として務めている会社ではリモートワークを取り入れているので、ワーキングママ以外でも在宅やサテライトオフィスで働いている人が多くいます。復職時には会社から正規に雇用される“正社員”での復帰も選択肢にあったのですが、0歳の子供がいることを考慮して、会社から個人で業務を委託する“業務委託社員”として復帰をしました。
16:00に在宅での仕事を終えてからは、保育園へお迎えに行き、ちょうど家に帰る頃に学童に行っていた娘も帰ってきます。その後は、夕食の準備、お風呂、宿題やピアノの練習をさせて、翌日の準備をして、20:30までには寝かせるのを目標にしています。
21:00以降は、自分の時間を作るようにしていて、緊急の仕事が終わっていなければ仕事をしたり、あるいは読書をしたりして過ごします。22:00頃、夫が帰宅するので、帰ってきたら夫の食事の準備をして、夫がご飯を食べている間は二人で会話をするのが日課です。

――旦那様の帰りはずいぶん遅いようですが、毎日22:00頃なのですか?

斉藤:
だいたい毎日22:00ですね。これでも昔に比べると早くなったほうですよ。笑
夫も早く帰ってくるように努力してくれているので、帰り時間についてはあまり気にしていません。たまに奇跡的に20:00頃帰ってくることがあるのですが、そうすると子どもたちが大喜びで、ハッスルしちゃってなかなか寝てくれない、なんてこともあります。それくらい夜の時間はレアキャラですね。笑

――先程保育園の送りは旦那様の役割だとおっしゃっていましたが、そのような役割分担については、お二人で話し合われているのですか?

斉藤:
話し合いというほどのことではないですよ。自然と今の役割分担になったという感じでしょうか。夫は割と「家事をやらなきゃ」と思ってくれるタイプなので、1人目のときからとても協力的でした。なので、問題を感じたら都度話し合いながら、私からお願いするというよりかは、夫がやってくれるようになって、今の形が自然と出来上がりました。
3人目の子供をどうしようか?と悩んでいたときも、私が不安に感じていることを都度話して、それならこうしていこう、と悩みを一つ一つ解消しながら進んできました。将来的に話したとおり上手くいくかはわかりませんが、悩んだときに都度話してきたのは良かったなと感じています。
特に3人も子供がいたら、夫の協力は必要です!個人的には1人でも2人でも子供がいれば協力は必要だと感じていますが、特に2人からはママが一人で面倒を見るのはかなり大変だと感じています。
――子育てだけでも大変そうなのですが、斉藤さんは“働かない”という選択を考えたことはなかったのでしょうか?

斉藤:
それは一度もないですね。私はずっと家にいるようなタイプではないなと前々から感じていたのと、やはり仕事をしているからこそ得られる経験ややりがいが貴重なものと思っていますし、私自身は社会との接点を持つことでより良い母親になれるタイプだろうなと感じています。

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