人生はいつからでも良くできる! ~もがき続けてやっと掴んだ“自分の進みたい道”~
顧客としてはメリット感の高い生命保険。ですが、その充実度が、働く側の目線になると一般的に「忙しそう」「難しそう」という印象を持たれがちな、生命保険業界。
その中に「この環境があったからこそ、自分の人生を変えられた」と眼を輝かせて仕事のやりがいを語る一人のママさんがいました。
生命保険会社の営業職として勤務し、もうじき丸3年を迎える高橋百合子さんです。
高橋さんは、自分が前に出ていき、活躍することで多くの女性に勇気を与えたい、と語ります。
小学生のお子さん二人を育てながら、厳しいと言われる仕事に向き合う高橋さんの考え方、ライフスタイルとはどのようなものなのでしょうか。
今回は、もがきながらも自分自身と向き合い続け、現在バリバリと働いている高橋さんの「仕事と子育ての奮闘ぶり」についてご紹介いたします。
□プロフィール□
高橋百合子 生命保険営業職
7年間の専業主婦を経て、生命保険会社へ入社。もうじき丸3年を迎える。小学6年生の娘さん、小学4年生の息子さんを育てるママさんキャリアウーマン。ちょうど1年前に離婚を経験し、今はシングルマザーとして仕事と子育てを両立している。
常に前進、勉強は怠らない。
――本日はよろしくお願いいたします。
高橋さんは、主婦から生命保険の営業職へと転身されたのですよね。とても珍しいケースなので、お話をお伺いするのを楽しみにしておりました。
高橋(以下敬称略):
はい、自分でも面白い人生を歩んでいるなと。本が書けちゃうと思います!例えるなら、高い清水の舞台から飛び降りたイメージでしょうか。そして無事着地をしました(笑)。
――是非、詳しく伺いたいです!
現在、高橋さんはどのようなお仕事をされていらっしゃるのでしょうか?
高橋:
現在は、個人のお客さまの保険、あるいは経営者の方々の保険をお預かりすることをメインの業務としております。
その他には、相続の問題解決などにも力をいれていこうと思っています。近年、相続訴訟の大半は5,000万円以下の資産の“分割”問題と言われていて、つまり、一般の家庭にも普通に起こりうる問題ということですよね。そこで、私どものバックにいる専門家を問題に応じて紹介するなど、相続問題に対するワンストップサービスを行っています。
――「相続」ですか。色々な制度があって難しそうな印象ですね。
高橋:
そうですね。専門的な領域なので私も日々勉強を続けています。多くの方のお役に立つためには、法律のことや税金のことなどもっと詳しくならないといけないと思っています。
社会の理不尽さと物足りなさの間でもがき続けた日々。
――お忙しい日々を送られていますね。
それこそ、専業主婦時代とは大きく違う世界だと思うのですが、どうして今の会社へ転身をされたのでしょうか。
高橋:
実は私、もともと家庭に収まるタイプではなかったようです(笑)。在宅ワークや派遣でのお仕事をはさみつつですが、人生紆余曲折7年も専業主婦をしていたんですよね。今の会社への転身の前に、少しだけ私の人生についてお話しさせていただいてもよろしいですか?
――勿論です、お願いします!
高橋:
私は随分長い間、もがいていたんです。
独身時代は、アパレル業界やIT業界の営業職として働いていて、9時~17時の通常勤務では物足りず、色々な経験をしたいとの思いから、夜は飲食店でダブルワークをするほどエネルギーを持て余していました。
ただ、ある時スパーンと会社を辞めてしまったんですね。それは、「頑張っても頑張っても天井がある」ということに気づいてしまったからです。
――天井ですか?何か会社のしがらみのようなものでしょうか。
高橋:
そうですね。当時私は、5つ6つのジャンルをまたいで仕事をしていたんですが、
週に2日出社だけ出社のフリーな立場の方と、仕事のスタンスの違いで衝突してし
まったんですね。そのときにすごく仕事に対して無力感を感じてどんどんやる気がなくなってしまいまして。社会の理不尽さのようなものに疲れてしまったんですね。ちょうど結婚したこともあり、勢いで会社を辞めてしまいました。
――なるほど。やはり、努力が正当に評価されない環境だとやる気をなくしてしまいますよね。それで、専業主婦になられたのですね。
両立の失敗。自信を喪失し打ちひしがれる体験。
――とても高橋さんらしいですね!
高橋:
はい、しかしその後「仕事と子育ての両立」という大きな壁にぶつかることになるのです。
派遣で働きはじめた時のことですが、やはり派遣の事務仕事では我慢ができなくなってしまった頃、ちょうど「ビッグサイト展示会の説明員をやらないか?」と上司から打診されまして、派遣スタッフでは体験できないことでしたので、私は即答で「やります!」と説明員を引き受けました。
そして迎えた展示会の当日、なんと子どもがインフルエンザにかかって38.5分の熱を出してしまったんです。保育園は37.5分以上の熱があると預かってくれないので、「どうしよう…」と頭を抱えました。
私は説明員の仕事をしなきゃいけない。主人も仕事を休めない。
そこでピンチヒッターとして主人の母(おばあちゃん)に来てもらってその日はなんとかなったのですが、その後1週間近くたっても子どもの熱が下がらなくて、最終的に大学病院へ行くと、肺炎にかかっていたことがわかったんです。
――小さい子の肺炎はとても危ないですよね。
高橋:
はい、そのまま子どもは入院することになりました。その時は本当に泣きました。自分を責めました。
「私は仕事と育児のバランスが取れない人間なんだ」と深く落ち込んで、しまいまして。ちょうど二人目の子どもを妊娠したこともあり、そのまま派遣の仕事も辞めてしまいました。
ただ、ネットショップで子供服を売ってもそんなに儲かるわけではないし、もともと人に会うのが好きなのに、人とも会えないし、本当に鬱々とした日々で、やっぱり専業主婦には向いていないんだな、と痛感しながら日々を過ごしていました。
そんなある日、私と今の会社との出会いが訪れます。
元々、主人が今の会社の保険契約者だったこともあり、年に1回担当者が説明に来てはいたのですが、主人が加入している保険プランを見ながら、私が色々と口を挟んでいると、担当の方がふいに「奥さん、向いてるんじゃないですか?」と言ってくれたんです。
その時は、「まさか私が保険のコンサルティングを?」と驚きましたが、一度想いを寄せてしまった瞬間、もう諦めきれなくなってしまったんですよね。
諦めない強い想いでついに入社!
――よく分かります!一度、キラキラと光輝く道が見えてしまうと、何としてでも達成したいと思ってしまいますよね。
高橋:
正にそういう状況でした。ロックオン!という感じでしょうか(笑)。
ただし、実際に今の会社へ入社するまでには色々と問題がありました。というのも最初の2年間は自分のファンを徹底的に増やしていく時期のため、そこはフルタイムで働かないとファンは増えていかないと思ったんです。そこで労働時間をどうやって確保するか、という問題が浮上しました。
保育園では、延長保育をお願いしても17時まで。それでは難しいね、ということになり一旦は断念をして、子どもが小学校に入るまで待つことにしたんです。
そして、下の子が小学校に入学したタイミングで、リベンジを果たし、無事今の会社へ入社を果たしました。
――何があっても諦めない、高橋さんの強い想いを感じますね。しかし、今の会社への入社を旦那さまには反対されなかったのですか?
高橋:
されましたね。実際、今の会社へ入社する際、「2年間は仕事に力を入れたいから、あなたは9時~17時の仕事について欲しい」とお願いしたんです。「今の仕事を辞めて月20万円くらい稼いでくれれば、私が稼ぐから」と言って。ちょうど主人も、営業職でラットレースのような数字に追われる日々に疲れていたこともあって、それを受け入れてくれたんです。
――おお!高橋さんの自信もすごいですし、それを受け入れてくれる旦那さまもすごいですね。
高橋:
そうですね。ただし、主人も営業でそこそこ成績を出していたので、会社側も簡単には辞めることを許してくれなかったんですね。専業主婦がいきなり営業職なんて絶対に持ちはしないからと、2年だけ本社勤務にして9時~17時勤務を認めてくれたんです。
こうして主人の協力もあり、無事に今の会社へ入社することが出来ました。