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体験談

妊娠・出産を機にキャリアをストップした結果見えた「理想の自分」 ~生き生きした母になるため“挑戦”の一歩を踏み出した起業準備編~

キャリアストップで気付いた無意識の「憧れ」と「挑戦したい気持ち」

――なるほど。キャリアのタイミングと同僚とのギャップが大きな要因だったのですね。やはり「誰と働くか」は日々前向きに働くためには欠かせない要素ですよね。

北島:
本当にそうなんです。それで初めは転職も考えていたのですが、結局色々な人に話を聞いて、やっぱり企業に務めている人は同じ悩みにたどり着くということがわかってしまったんですよね。あともう一つ、実際に産休に入ってキャリアがストップしたときに、自分がいなくても会社は回るんだなということ。そして会社がないからといって私の人生が終わるわけでもない。という気付きも大きかったです。それなら、私の人生もっと色々なことにチャレンジしてもいいんじゃないかなって割り切ることができたんですね。そこで初めて“起業”という言葉と向き合ってみたんです。

――“起業”については、以前から気にはなっていたのですか?

北島:
大学時代のバイト先の同期で、社会人になってカップルで起業をしていて、今はHP製作や他にも色々なイベントを企画してイキイキ働いている子がいるんです。Facebookでつながっているので、定期的に情報が入ってくるんですが、東京と地方を行き来しながらすごく頑張っていて、本当にキラキラしているんですよね。私が企業勤めをしていた頃は「そういう世界もあるんだ、ふーん」という感じで少し上から見ていたのですが、内心はずっと気にはなっていたんです。笑  でも私にはキャリアをストップすることはできないから見て見ぬふりをしていたんですけど、キャリアをストップしたときに、そういうイキイキした働き方に憧れもあり、“起業”もいいなと思ったんですね。
あとは、昔父親がふと「お前は社長になれる」と言ったのをなぜか覚えていて。もしかしたら小さい頃から無意識の憧れがあったのかもしれないですね。気にならなかったらそういう父の言葉も忘れると思うので。

――キャリアをストップしたときに、無意識に心の中にあった“憧れ”や“挑戦したい気持ち”が表に出てきたということですよね。そういう意味では“妊娠・出産”というのは大きな転機だったのですね。

北島:
そう思います。妊娠・出産がなかったら、今までどおり我慢しながら働いていたと思います。息子が自分と向き合うきっかけをくれたなと思っています。

これまでの先入観を捨てて、まずは挑戦の一歩を

――現在は、ママの“起業”を支援するコミュニティで勉強中ということですが、そのコミュニティとはどのように出会われたのですか?

北島:
「ままてらす」というコミュニティなのですが、Facebookでたまたま投稿を見かけまして、名前に「まま」という言葉があったのですごく気になったんです。ページを開いてみると、“起業”に対してノウハウを身につけるだけでなく、考え方や在り方を土台から鍛えてくれる印象でしたので、なんとなくピンときて、まずはイベント行ってみたんです。
ただ、もともと私はかなりの慎重派で、ものすごく頭でっかちでしたので、コミュニティに入るかどうかについてはいろいろな視点から考えました。正直サラリーマン脳の私からしたら“起業”というのは全く違う世界のお話ですので、説明会中も「あーだこーだ」と質問や不安を口にしていたんですが、そのときに現在関東の「ままてらす」でリーダー務めている方がひとこと「だから成幸しないんだよ」と言ってくれたんです。「成幸者の考え方を分かっていたら、すでに行動できているはずだ」と。分かっていないから成幸できていないと言われたときに、私もハッとしまして、「なるほど、そのとおりだな」と思ったんです。そのひとことがあって、まずは挑戦の一歩を踏み出してみようと決意することができました。

――起業のためのコミュニティは幾つもあるかと思いますが、北島さん自身がスキル・テクニックだけではなく、本質的な学びを得られる場として「ままてらす」を選択したということですね。

北島:
はい。実はもともと「ままてらす」に入る前にも、“起業”について自分なりに考えて動いていまして、初めはコーチングをやろうと思っていたんです。実際コーチングアドバイザーになるための資格も勉強して取得していたんですが、結局私には「何がしたいのか?」という本質がポッカリと抜けていることに気づいたんです。なので、一旦コーチングは置いておいて、まずは自分の土台をしっかり作ろうと思っています。ビジネスの土台はもちろんのこと、自分の生き方、なりたい自分など、1年かけて実践を通じ、軸が作られつつあると思います。「ままてらす」では「どうして?」という自らを問うことが当たり前なので、日常会話のなかでコーチングを受けている感覚でとても有意義です。企業勤務のときには考えることがほとんどなかったことなので、日々勉強させていただいています。

覚悟を決めて、生き生きした母になりたい

――実際、小さいお子さんを連れての“起業”に不安などはないのでしょうか?

北島:
不安というよりかは、一番は周りの目を気にしていました。母に伝えたときも「ええ~」と残念そうに言われてしまいましたし、初め旦那にも反対されていまして、勉強会に行くときは「頭おかしい」と言われてしまったこともあります。それでもなんだかんだ自分の意思を通して学び続けて、旦那にもできる限り報告するようにはして、年末年始に話したときには以前よりも受け入れてくれている印象でした。実際、私も“起業”に向けて準備を進めていく中でやっとプライドを捨てて覚悟を持つことができたと思います。そういう私の想いが旦那にも伝わっているのかなと思います。
覚悟を決めることでどんどん状況が変化し、ますます楽しみです。1年半後を見据えて、しっかり事業を確立させていきたいと思います。
――北島さんにとって、勝負の年となりそうですね。
それでは、最後に今後のビジョンをお伺いできますでしょうか。

北島:
子供が生まれてからは、どういう大人・どういう母であればいいんだろう?とよく考えてきました。そこででた答えは「生き生きした母でいよう」ということでした。私自身が毎日楽しそうに自分らしく生きている姿を見せることで、息子の人生も変わっていくんじゃないかと思うんです。例えば、サラリーマンが当たり前な母を見ていたら息子もそういう考え方になるし、色々なことに常に挑戦している母を見ていたら息子にとってもそれが当たり前になると思うんです。そういう意味で母としての生き様は大事だなと感じまして、自分の生き方を背中で見せていくような母でありたいなと思っています。更には、息子だけではなく、他のママにも勇気を与えられる自分になりたいなと思います。子供がいてもこんなことにチャレンジできるんだよ、ということを伝えていけるように前向きに生きていきたいなと思っています。

――北島さん、ありがとうございました!今後の選択・挑戦についても心から応援しています!またその後の進捗を是非教えてください!

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