花粉症シーズンをしなやかに乗り切るテラピー〜ナチュラルなお手当で対策する3つのアプローチ〜(前編)
1. 花粉症ってなに?まずは敵を知ることから
2月ごろから少しずつ飛散し始める私たちを悩ますあの微小な粉の群れ。ああ花粉。どうして奴らは飛び始めるのでしょうか。と嘆いていても埒が明きませんね。まずはせっせと準備を始めましょう。
そもそも花粉症というのはなぜ起きるのでしょうか。本来無害であるはずの花粉に対して、体内の自己防衛隊である免疫細胞が抗体を作ってしまう。つまり免疫の誤作動からアレルギーがスタートします。一旦敵とみなされた花粉には、抗体が作られ続け、一定量に到達するとヒスタミンという化学物質が分泌されて、症状が出始めるというメカニズム。
つまり花粉症に悩まない身体作りは、免疫機能の底上げを図ることが基本なのです。また事前の対策で発症の度合いが変わるとも言われるように。自分にできそうな方法、模索してみませんか?
2. 基本は腸内環境を整えること〜腸内テラピー〜
免疫の要は腸にありとは昨今の常識。免疫細胞の70%以上が腸にあると言われ、腸内環境が豊かであればあるほど、アレルギーは起きにくいし寿命も長いとのデータもあります。
腸内環境といえば欠かせないのが発酵食品と食物繊維。発酵食品で善玉菌を、食物繊維で善玉菌のエサを届けることで、まずは腸内を活性化することがベーシック。発酵食材のエース、ヨーグルト・納豆・キムチなどに加えて、様々な種類のしかもなるべくオーガニックな野菜と海藻類を取るように心がけてみて。農薬や化学肥料を使わないことで土壌菌のバリエーションが増え、結果腸内細菌群を強固にしてくれるのだそう。
そして最近の花粉症の研究で注目されている善玉菌の一つが「酪酸菌」。乳酸菌などのようにすぐに排出されることなく、アレルギー反応を抑えてくれるリンパ球を増やしてくれると今注目を浴びているニューヒーローです。これを試してみない手はありません!
酪酸菌を多く含む食材は何と言っても糠漬け。そして酪酸菌を増やしてくれると言われるのが水溶性の食物繊維(海藻・ごぼう・切干大根・納豆など)。今年はぬか床に挑戦してみるのも、楽しいアプローチ。もちろん食物からの摂取には限界が。そんな時はサプリの力を併用するのも現代人の知恵ですよね。
後編はこちらから